指揮者の役割とは
まず音楽の全体像を把握する必要があります。
コンサートを作るというのは、映画や演劇を作るのと似ているかもしれません。
1)映画や、演劇にはまず原作があり、それを脚色して台本を作ります。
2)監督・演出家は台本を読み込み、配役、カメラ、照明、衣装、大道具小道具・・・
などを、頭のなかでイメージとして、あらかじめ具体化しておきます。
3)それから、役者さんやスタッフとともに、リハーサルを通して作品を視覚化していきます。
4)映画の場合は、リハーサルとともに、同時進行で撮影までしていくようです。
さらに、編集という作業もあります。
5)それでやっとスクリーンや舞台にかけられるわけですね。
コンサートも、同じような流れで作り上げられます。
違うところといえば
1)クラシック音楽の場合、原作(もともとの楽譜)をそのまま使うことが多いですね。
たまには、原作(もともとの楽譜)をそのまま使わなくて、脚色(編曲)することもあります。
2)、3)は同じです。
4)映画や、演劇の監督の役割は、ここで終わりになりますが
(ここまでは、お客さんから見えない部分)
5)コンサートの場合は、指揮者にとって、ここからがいわゆるホントにホントの本番になります。
(ここからは、お客さんから見える部分・・・これが一番の違い)
指揮者と、監督・演出家の仕事では似たようなところもあります。
1)や2)では、作者の人となりや時代背景(社会的・歴史的背景)などを知る必要があります。
作品には、とうぜんそれらの影響が反映されているからです。
また、作者・脚色家のくせを知ったうえで、脚本や、楽譜をいかに理解しているかが重要になります。
3)では、当然ながら 2)での勉強で得られた確固たるイメージを具体化するための統率力・指導力が必要です.いわゆる、世間で言われるリーダーシップのことです。
1;指揮者のいないオーケストラ
2;音楽の全体像を把握する
3;テンポ
4;音楽の始め方・終わり方
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古賀幸利